検出器のXMLを視る

OpenCVを使ったことがある方は、OpenCVの物体検出ライブラリが、XMLから何やらデータを読み込んで処理をしていることをご存知かと思います×
このXMLの中では、rect(rectangle = 矩形)をいくつか組み合わせて feature と呼ばれるものを定義しています×
「目」を検出してみるで作成した検出器のXMLの一部を以下に示します×

            <feature>
              <rects>
                <_>
                  0 0 8 8 -1.</_>
                <_>
                  0 0 4 4 2.</_>
                <_>
                  4 4 4 4 2.</_>
               </rects>
              <tilted>0</tilted>
             </feature>

x, y, width, height, weight という形式で、3つの矩形が記述されています。これを図にするとこうなります×
rects1
これを3つ重ねると……
rects2
おっと。これは弱識別器関連の論文によく出てくるあれですね×
classifier
なんとなく、OpenCVのプログラムが何をやっているか見えてきましたね×
さて、せっかくなのでXML全体を図にしてみました。目の検出器はこんな感じです×

検出器がいくつかの「Stage」で構成されている点がポイント(らしい)です。Stageというのは、まさしくテレビゲームのステージのようなもので、入力画像を各Stageで判定して、合格すれば次のStageへ進めます。不合格ならそこでゲームオーバー。判定を打ち切ってしまいます。見込みのなさそうなものは早めに判定を打ち切って無駄な処理を省き、怪しいものは慎重に判定するという、なかなかうまい方法です×
ちなみに、標準で付いてくる顔の検出器(1MB以上ありましたね)は、こんな感じです×

これでもまだ一部です。高い精度を出すためにはこれぐらい必要ということでしょうか×